自称S級建築士による理想の家づくり

理想の家を1回で建てましょう

04.住宅ローンのよくない借り方

こんにちは。Tです。

住宅ローンを組む時にあまりおすすめできない借り方があります。今回はその項目について話していきたいと思います。

◆銀行に提示されたままの金額を借りる
これは前回の内容ですが、いくらなら借りれるかではなく、いくらなら無理なく返せるか、という話ですね。もし詳しく内容を知りたい方がいれば前回の『03.住宅ローン借入額の目安を知る』からご確認ください。

◆ペアローンという選択
ペアローンはご存知でしょうか。言葉からイメージできる人も居るかと思いますが、例えば夫だけがローンを組むのではなく、妻の収入も合わせて借入する事です。金額でイメージすると、4,000万円の家を購入する際、夫と妻それぞれが2,000万円ずつ借入て払ったり、夫3,000万円で妻1,000万円のように夫婦で合わせてお金を借りるというものですね。
メリットも多いですが、デメリットを知らず、考えずにペアローンを組むのは全くおすすめできません。詳しい事はまた別で記事を書きますが、簡潔に1番のデメリットをいえば、夫婦の収入を合算して審査出来ることです。
夫だけでは3,000万円しか借りられそうにない…。そんな時にペアローンで妻の収入も合算してみると、夫3,000万円/妻2,000万円、合計5,000万円の金額まで借りる事ができた!となるのがペアローンのメリットであり、最大のデメリットです。妻が妊娠や子育てで働けなくなった…というのは全く珍しい話ではなく、考えるべきライフプランです。その時に夫の収入だけで月々の支払いが出来るか?という事ですね。

◆ボーナス払い
コロナ禍で収入が減った方は実際に痛感したかと思いますが、基本的に会社のボーナスは業績に左右されますので、不況になればボーナスは出ない可能性があります。
ボーナス払いをあてにしていたのに、ボーナスが支給されなくては、支払う事ができなくなってしまいます。月々の支払いを抑えたいがために、ボーナス月に支払額を多くしてしまいがちですが、ボーナス払いの設定は極力やめておきましょう。

◆どの銀行で借りるか決め打ちする
住宅ローンは他のローンと比べると金利が低くなっています。とはいえ額が額なので0.1%金利が違うだけで総返済額が100万円以上変わったりします。銀行によって多少は金利も条件も違いますので、しっかり比較する事が大事です。
また、『以前家を買った友人が結構調べていて、その結果A銀行が1番金利が低かったから私もA銀行にする』というのもNGです。設定される金利もこまめに変化しますし、その人の利用状況によっても条件が変わったりします。必ず自分で調べて、自分で比較しましょう。3社くらいに絞って比較するのが良いかと思います。

何点か記載しましたが、それぞれ完全に悪という事ではありません。ペアローンのおかげで理想の家を建てる事ができたり、ボーナス払いを設定したおかげで月々貯金も生活もうまくやっていけているという方だって沢山います。
結局はローンの話なので、悪い部分を言えば、後先考えずに借り過ぎない事!という事に尽きます。
何も考えず借りるのと、内容を理解しデメリットを承知の上で借りるのでは全然違います。

今回の内容が誰かの参考に少しでもなればと思います。