自称S級建築士による理想の家づくり

理想の家を1回で建てましょう

09.工務店も検討しよう

こんにちは。Tです。

本日は工務店の良さをお伝えできればと思います。ちなみに私は総合的にはハウスメーカーより工務店派です。でも5回家を建てるなら2回はハウスメーカーにお願いしたいくらい対抗はしてます。

 

工務店とは?

大手ハウスメーカーの規模が全国クラスとして、会社を置く市や町を中心とした、地域密着型の様なのが工務店です。徐々に施工エリアを拡大したり、営業拠点を広くしたりで大きくなっている工務店もありますので、一概に規模が狭いところは工務店とは言えなくなってきていますが。

 

個人的に工務店をおすすめする理由

まず誰しもどれが良いと結論付ける事はできません。それは周りにあるハウスメーカー然り、工務店然り、場所によってレベルが違うからです。ハウスメーカーでは仕様等は全国的にもメーカーで統一されているでしょうから、まだ影響は少ないかもしれませんが、工務店はほぼ会社により腕が違うと思った方がいいです。

そのため今回の比較では、腕のいい工務店、腕のいいハウスメーカー前提で書きます。

まず1つ言えるのは、お金の面ですね。同じ間取り、同じ仕様、同じ材料で同じ家を作ってもらった場合、大体工務店の方が安くなるはずです。企業間の提携や大量発注によりハウスメーカーもコストダウンしますが、総合的に工務店が安価です。

なぜ工務店は安くなりやすいのかというと、1番は広告宣伝費の差かと思います。大手ほどテレビ等のコマーシャルにも力を入れますし、住宅展示場のモデルハウスも建てます。モデルハウスなんて5,000〜10,000万円の家を5年程度で毎回建て直すんですから、全国的に考えるととんでもない金額を費やしている事がわかりますね。こういった費用をどこから確保しているかというと、それがハウスメーカーで建てた方々のコストに含まれているわけです。逆に工務店はお客様の完成見学会はするものの、モデルハウス等を建てている所は少ないと思います。その分広告にかかる費用は不要で、結果家づくりもコストダウンになるということです。

 

ハウスメーカーはおすすめできないのか?

広告宣伝費の話だけではハウスメーカーにネガティブな印象を与えてしまいそうですがとても大事な事でもあります。広告に力を入れているからこそ規模が全国クラスにまで成長していますし、全国クラスになる事でアフターサービスも全国的に安定した間違いない対応だと思います。また小さな工務店は将来会社自体が無くならないか不安…というのも、大手ハウスメーカーなら早々無くならないですね。広告に力を入れて大きくなった会社ならではの安心感・ブランド力というのも大きいので、そこは各々がどの考えを選択するかの違いですね。

 

いかがでしたでしょうか。工務店の特徴が理解できたでしょうか。工務店を視野に入れる方も多いのではないでしょうか。今回のは全てが完璧な理想型での比較ですので、実際周囲にそのような企業があるかは分かりません。案外本当にご近所レベルでしか知らないような工務店が最高の企業だったという事も全く珍しくないですので、是非まずは近くを探して見てください。ちなみに一条工務店ハウスメーカーですからね…!

 

08.賃貸か購入か

こんにちは。Tです。

本日は、たまご・にわとり論争の一つ、賃貸か購入かについて考えたいと思います。

 

結論から言うと、この話については答えはありません。個々のライフスタイルや状況により適した選択がありますし、最終的には自分が後悔してなければそれは周りが何と言おうと、それは正しい選択だったんです。但し後悔しないためにも浅はかにこの選択をしてはいけないと考えています。

 

◆賃貸の場合

賃貸のメリットは立地や広さ等、ある程度自由に選択できて、ライフスタイルに住まいを合わせやすいことです。

子どもが育ち盛りなら広い間取りの賃貸を、転勤になったら引っ越しを、近隣住民ガチャがハズレだったらまた引っ越しを…等、手間はかかるにしろ賃貸なので自由に引っ越しできます。

古い建物が嫌いな人は、常に築年数が新しいところに移り変わったりも出来ますね。費用の面では様々な条件により家賃は変わるものの、固定資産税や設備等の修繕にかかる費用がほぼないので、急な出費というのも少ないですね。

逆にデメリットは家賃を支払い続けているのに何も資産が残らない事です。ある意味これから死ぬまで毎月家賃を払い続けるのに手元に何も残らないのは少々勿体ないようにも感じますね。またこだわりがある方にとっては、賃貸では間取りや設備を決められません。更に極論は引っ越せばいいと言うものの、賃貸は隣人の生活音が伝わりやすいのでトラブルの元になりやすいです。賃貸の経験がある人は高確率で実体験があるのではないでしょうか。

 

◆購入の場合

家やマンションを購入するメリットは、賃貸の裏返しですが、自分の資産になる事です。完済すればその後は家賃がかかる事はありません。購入者に万が一のことがあった際に今後家賃を払わなくてもよくなる団信(団体信用生命保険)も強みです。家に関して自由にやりたいことができるのも購入で、土地があることで代々子孫に受け継いでいく事も可能になりますね。デメリットとしては、修繕費がかかることと隣人ガチャがハズレだった時は最悪です。

家は必ず劣化してきます。新築でも10年も経てば恐らく修繕する箇所が見えてくると思います。定期的にメンテナンスが各箇所必要になってくるので、想像以上の出費に苦しむ事もあると思います。隣人ガチャは先ほども記載しましたが、近隣住民はどんな人がくるかな?という事です。ハズレというのは自分にとってマイナスな人、気が合わない人が隣人となってしまった時です。我が家にまで騒音が伝わってくるとか、度々○○貸して!とかやたら敷居の低い人とか、気の合わない人が隣人でこの先一生の付き合いになると考えると嫌になりますね。分譲地はどうしても住宅が並ぶのでこういったトラブルもあり得ます。かといっていい場所は競争率も価格も高いですし、孤立した場所は立地条件が悪かったり…現実は中々難しいですね。

 

結局どっちがいいの?

前述の通り、どっちが絶対いいとは断言できません。各々のライフスタイルにもよりますし、将来不測の事態で家が無くなったり、はたまた家や土地の価値が急激に上がる事だって可能性はありますよね。ちなみに私の選択であれば、家を購入すると思います。

基本的にお金の面だけで比較すると、賃貸の方がいいですね。資産は残らないといえど、修繕にかかる費用もないですし、通常は築年数により家賃も安くなっていきます。購入はどんなに築年数が経っても、最初から最後まで一定額払わないといけませんね。なので一度は言われる営業マンの口説き文句『今の家賃と同じ額で家を建てられますよ』というのは罠です。家を建て、生活していくにはもっともっとお金が掛かりますので、そこを理解して安易に購入する事だけは辞めましょう。将来的には資産になるじゃん!という方もいますが、資産の面を気にするのであれば、元は取れないと思ってください。土地の価値は変動して上がる事も珍しくないですが、家の価値は基本的に上がりません。毎年毎年下がって、最終的な価値は0です。トータルコストが資産が〜〜というお金の面を重視する人は賃貸にしましょう。

しかし大金は使うとはいえ、家を買わないと得られない幸せってあるじゃないですか。私自身は色々あってそこを推したい派です。いやいやそんなにお金使うくらいなら差額分を別の幸せに使いたいという合理的な方は賃貸ですね。

 

いかがでしたでしょうか。今回も読んで頂き、ありがとうございました。

07.注文住宅か規格住宅か、あるいは建売住宅か

こんにちは。Tです。

今回はタイトルのようにどんな住宅があり、どれがおすすめなのかを書いていこうと思います。

 

注文住宅とは?

注文住宅は1から自分達で仕様を作って家を建てるものです。構造的にその仕様はできない…という事も当然ありますが、基本的には希望通りにでき、言葉通り自分達だけの家を作ることができます。

 

注文住宅のメリット且つデメリット

注文住宅のメリットはやはり自由に家を設計できる事でしょう。しかし自由に設計できるが故に次第に考えるのが大変で面倒になるのはデメリットですね。せっかく注文住宅を計画するならば、最後まで妥協せずに自分のこだわりを形にしていきましょう。

またなんと言っても注文住宅は他に比べて金額が高くなるかと思います。こだわりが沢山あってどの仕様も譲れないけど見積りが大幅に予算を超えている…なんて事も珍しくありません。これはデメリットと言えます。しかしながら見方を変えれば、部材や間取り等でお金をかけたいところ、お金を抑えたいところをコントロールできるのも注文住宅です。これは注文住宅ならではのメリットですね。

 

規格住宅とは?

規格住宅は、メーカーで間取りや外観などがある程度決められている住宅になります。種類①〜種類⑩の中から好きな仕様を選んでくださいね〜みたいに何パターンかあり、そこから選ぶようになります。細かい仕様変更はできたりしますが、基本的には決められた一覧の中から仕様を決定していくような住宅です。

 

規格住宅のメリット且つデメリット

メーカーの規格の中で仕様を作っていくため、注文住宅のように一からプランニングする必要がありません。そのためメーカー側の手間も省けますので時間も短縮できますし、注文住宅に比べコストを安価にすることができます。ただもう少しこうしたいとかで間取りを変更したり部材を変えたりとやっているうちに注文住宅並みにコストがかかってしまったと言う事もあり得ますので注意が必要ですね。ある程度までのこだわりはあるけど、そこまで細かすぎる部分にこだわりの無い方は規格住宅の選択もありと思います。

 

建売住宅とは?

説明不要かもしれませんが、建売住宅は家を建てて販売している住宅になります。メーカーによっては建築途中で販売を始めているところもあります。

 

建売住宅のメリット且つデメリット

建売住宅のメリットはなんといっても建っている家の中、外観等を実際に確認できることだと思います。注文住宅等では図面を基にイメージするしかないので、実際に家を見れるのはより生活のイメージができると思います。土地や周囲の環境も決まっていることなのでそれを考慮して検討できます。コスト面も他と比較して基本的には1番安く抑えられます。しかし基本設備(網戸やカーテンレール等々)がついていない場合がありますので、建売住宅を選択する場合は、トータルでかかるコストをしっかり考えましょう。窓枠や水回りの設備等、細かい部分の性能も見えるようで見えません。建売住宅を見学する段階で細かい部分を知るのは難しいですが、ここはデメリットと言えます。あとはコスト面で大きなデメリットですが、建売は販売価格の下落が激しいです。家全般に言えることかもしれませんが、建てる時に1番コストがかかり、建ってしまえばあとは価値が下がる一方です。なので建売の場合、建築中の販売価格が1番高く、完成してからはやや価格が下がり、数ヶ月売れなければ数百万も価格が下がったりします。隣の家の人は早々に買ったから3,000万円、うちは3ヶ月売れてない状態から購入したら2,500万円だった、なんて事もザラにあります。自分が納得すれば良いのでしょうが、周りと比較して高値掴みしてしまうと悔しいですよね。かと言って価格が下がるのを待とうとしていたら売れてしまったなんて事になるので、気に入ったものがあれば積極的に考えてもいいかもですね。

 

ちょっと建売住宅の話が長くなってしまいました。私が住宅を今買うならなんと言っても注文住宅で色々な設備をつけたいです(お金を問わない場合)。しかし現実はコストも重視しますし、そこまで間取りにはこだわりを持っていないので、規格や建売も見過ごさずに検討するとおもいます。立地も中身も自分の理想通りの建売があれば最強ですね。

 

本日も読んで頂きありがとうございました。

06.固定金利か変動金利か

こんにちは。Tです。

今回は住宅界のたまご・にわとり論争である、住宅ローンの固定金利・変動金利について、どちらかを選択すべきなのか考えてみます。

 

早速結論ですが、結局は変動する金利のリスクを許容できる人は変動金利、許容できなければ固定金利という事になります。

それでは面白くないので個人的な意見を書いてみる事にします。ちなみに固定金利には、完済までの期間ずっと金利が一定の『全期間型』と、3年・5年・10年等、一定の期間だけ固定金利でその後はまた金利タイプを選ぶ『期間選択型』があります。本記事では一括りで固定金利と表現します。

◆自称S級建築士Tの選択

私がもしも今住宅ローンを組むのならば、変動金利を選ぶと思います。私の意見というより、いろいろな専門家等の意見をきいて、私が1番納得した意見が変動金利の方でした。

変動を選択する1番大きな理由は、固定金利と変動金利金利差が大きい事です。今変動金利は約0.5%程度は対し、固定金利(全期間型)は1.5%ほどと、約1%の金利差が発生してしまっています。イメージし難い方もいると思いますが、この1%はとても大きな差です。

例えば4,000万円の家を0.5%と1.5%の金利でそれぞれ35年ローンを組んだ場合、0.5%の場合は月々の返済額は104,000円になります。それに対して1.5%の金利の場合は、月々約123,000円の返済になります。毎月の返済が2万円も違います。年間は約24万円、24万円×35年で総返済額840万円…。同じ買い物なのに840万円も変わってきます。さすがに35年間全く金利が上振れしないとは思っていませんが、この結果をみて約800万円も払って金利の上昇リスクに備えるべきなのか…?と私は感じました。

 

◆近々金利は上がるのか

こればかりは絶対とは言えないので、情報を収集して最後は自己責任で判断という事になりますが、私はまだまだ金利は上がらないと思ってます。専門家達の間でも意見が飛び交っている状態ですが、基本的に金利は景気に影響して増減します。景気がいい時は金利が上がりますし、景気が悪い時は金利を下げます。今ずっと金利が低いのは想像の通り、この国の景気が良くないからです。投資している方はご存知かと思いますが、日本はまだバブル期のピークを超えられずに、ずるずると経済成長出来ずにいます。日本は少子高齢化が進み、人口もどんどん減っていきます。基本的に人口が増えるほど経済は良くなっていきますので、人口の減っていく日本は経済も良くない方向です。政府の目指す経済成長と実態が乖離が発生してしまい、なんとかこの差を埋めるためにも金利を下げざるをえない状態になります。経済は回らず、賃金も上がらず、物価だけは上がっている中で、金利をそこであげてしまってはこの国は滅びます。金利を上げたいのに上げられないという状況がしばらく続くかと思います。まだまだ具体的に金利を上げられない理由というのがありますが、ここでは一旦割愛します。これらの理由に納得して私はしばらく金利は上がらないだろうと考えました。

 

◆途中で金利が上がったらどうなる

以前紹介した住宅ローン一括査定のサイト、モゲチェックを運用する方がまとめてくれたものがあります。この方は具体的に理由を述べて、変動金利が上がるのは2035年以降と考えています。では、実際に10年後あたりに金利が上がってしまった場合、どうなるでしょうか。

35年ローンの初めの10年間は金利0.5%、11年目からは金利が2%に上がったとしましょう。それでも計算すると35年1.5%固定金利で支払った方が、最終的に100万円以上多く払うことになります。

 

◆元利均等返済からみてみる

ローンの返済方法には元利均等返済と、元金均等返済があります。元利均等返済とは、下図のものになります。

返済の中で利息と元金のバランスが変動し、毎月の返済額が一定になるという特徴があります。それに対して元金均等返済というのは下図です。

名前の通り、元金の返済額が一定のものです。元金は一定で利息のバランスが変わっていきますので、返済初期は返済額が多くなり、徐々に返済額が減っていく特徴かあります。総返済額は、元金均等返済の方が少ないので、余裕のある方は元金均等返済がおすすめになります。しかし月々の返済がキツくなりますので、私の周りでは元金均等返済を選択された方は中々居ません。そこで元利均等返済の下図を改めて見て頂きたいのですが、

初期の返済は利息の割合が多く、元金の返済は少なめです。初めの10年で利息の50%を支払うことになります。10年間金利は上がらないだろうと思う私にとっては、わざわざ初めに固定金利を選んで高い金利を選択する必要はないと思います。

 

いかがでしたでしょうか。私個人としては変動金利一択と言いたいところですが、何度も言うように何があるかは誰にも分からない、という事で常にリスクは存在します。そのリスクに直面した時に返済が出来ないというのが1番避けなければならない状況ですので、リスクを考えて、自分に合った選択をしましょう。

家は結局お金の話が終始付き纏い、大事なことだったのでしばらく住宅ローンの記事になってしまいました。まだまだローンに関して内容はありますが、最低限必要なことは書いたつもりですので、次回は内容を変えて書こうと思います。

今日も読んでいただきありがとうございました。

05.ペアローン(収入合算)のメリット/デメリット

こんにちは。Tです。

 

前回の記事ではペアローンに関して簡潔に1番のデメリットを記載しました。見てない方はこちらから是非どうぞ『04.住宅ローンのよくない借り方

デメリットからの紹介になりましたが、ペアローンは様々なメリットもあります。今回は収入合算も含めて紹介したいと思いますが、その前に収入合算とペアローンの違いを説明してからにしましょう。

 

ペアローンと収入合算の違い

一言でいってしまえば、2つとも夫婦収入を合わせてローンを借入れる事です。

大きな違いは、ペアローンはそれぞれ夫婦でローンの契約するのに対して、収入合算はあくまで夫(もしくは妻)が主となって契約する、という事です。ざっと違いが分かったところで、早速特徴について記載していきます。 

 

ペアローン/収入合算の特徴

  1. 1人では借りたい金額が足りなくても2人なら借りれる
  2. 家の所有権の違い
  3. 万が一の時の団信効果

ちょっとメリットデメリットが混在しますがご了承下さい。

 

◆1人では借りたい金額が足りなくても2人なら借りれる

前回の記事で主にデメリットで記載した内容ですが、考え方を変えるとメリットです。どうしても譲れない設備を入れたいがお金が足りない、立地条件を考えると土地はここしか買えないが土地が高い…など、家づくりの中でもっとお金を掛けたい事案が発生した時に、ペアローンにする事でお金をもっと借りる事ができます。

 

◆家の所有権の違い

この家は法的に誰のものか?という事ですね。例えば夫が住宅ローンを組んで、家を購入したのであれば、その家は当然ですが夫のものです。ペアローンで夫婦2人で住宅ローンを組んだ場合は、夫婦2人のものになります。そして収入合算の場合は、主たる契約は夫(もしくは妻)になるので、家は夫のものになります。

妻も所有の名義が欲しいとなればペアローンで夫婦の名義になりますし、妻の親(義親)から頭金を出してもらったりすると、さすがに夫だけの名義は悪いだろうという事でペアローンを組んで夫婦の名義にしたりします。夫より妻が稼ぎ頭のところもペアローンを組む人は多いです。収入合算では妻も力添えをするのに家の名義は夫だけになって納得いかない!となる人もいるも思うので、そうなればペアローンという選択になります。

ただ夫婦の共有名義となった場合、察した方もいるかもしれませんが、離婚してしまった場合が中々面倒な事になります。離婚をきっかけに家を売却となれば、売れたお金を分けて終わりなのでそこまでの手間はないのですが、お互いの意見が噛み合わない時は話を進められず、ただ放置状態の家になったりします。また片方が継続して住む場合等も以外と面倒なステップを踏む必要があります。

夫婦でマイホームを考えている人は、大体幸せの真っ只中で購入を検討しているでしょうから、この段階で離婚の事なんてあまり考えませんし考えたくもないでしょうが、こういったリスクもしっかり把握しておきましょう。

 

◆万が一の時の団信効果

団体信用生命保険、略して団信ですが、ペアローンの場合はもちろん団信にも影響があります。団信を簡単に説明すると、ローン契約者が返済中に重病や亡くなってしまった場合、残りのローンが無くなるという保険です。

ペアローンで借入れた場合、団信もそれぞれの適用になります。例えば5,000万円の家を購入した際、夫3,000万円、妻2,000万円でローンを組んだとします。この状態で夫が亡くなってしまった場合は、3,000万円はチャラですが、妻が組んだ残りの2,000万円は引き続き支払い義務があります。もちろん逆も言えますのである意味リスクヘッジかもしれません。

ちなみに団信は必ず入る必要はありません。不要という人もそれなりに多いです。結局保険ですので、お金を払ってリスクに備えますか?というものです。私は保険に関しては最低限で良いと思っている派なので、自身で加入している保険は最低限にしているつもりですが、団信は入った方が良いかな?と思う保険です。超高額な買い物ですので、買って自分が死んでしまい、残された家族の事を考えると、私の場合は団信に加入していないととても家族がこの先幸せになれるような未来が全く見えません。正直死んだ悲しみよりこの先の経済面が不安でしょうがなくなると思います。

これはある工務店の営業マンからきいた話ですが、家を建てて引き渡し後、1週間もしない内に夫が不慮の事故で亡くなってしまったと。夫名義で団信に入っていたので、この時点でローンが無くなり、実質タダで家を建てたような状態になったみたいです。この奥様も最愛のパートナーが亡くなり、悲しみの真っ只中ですが、この先また新たな人生として歩んでいけるかと思います。ちなみにこの奥様は、その後すぐにお家を売却したらしいです。恐らく悲しい思い出にもなるし、残された奥様と子どもだけでは家が広すぎたのでしょう。夢のマイホームなので苦渋の決断だったと思いますが、まだほぼ価値も下がってないでしょうから、賢明な判断だったと思います。

 

さて、最後少々脱線してしまいましたがいかがだったでしょうか。ペアローン、収入合算について理解できましたかね。デメリットもありますが、魅力も十分伝わったでしょうか。1番適した借入れ方は家庭の事情により全く異なります。何となくで後先考えずに契約するのではなく、内容を理解した上で自分達にとって1番最適な借り方を考えてみましょう。

 

 

04.住宅ローンのよくない借り方

こんにちは。Tです。

住宅ローンを組む時にあまりおすすめできない借り方があります。今回はその項目について話していきたいと思います。

◆銀行に提示されたままの金額を借りる
これは前回の内容ですが、いくらなら借りれるかではなく、いくらなら無理なく返せるか、という話ですね。もし詳しく内容を知りたい方がいれば前回の『03.住宅ローン借入額の目安を知る』からご確認ください。

◆ペアローンという選択
ペアローンはご存知でしょうか。言葉からイメージできる人も居るかと思いますが、例えば夫だけがローンを組むのではなく、妻の収入も合わせて借入する事です。金額でイメージすると、4,000万円の家を購入する際、夫と妻それぞれが2,000万円ずつ借入て払ったり、夫3,000万円で妻1,000万円のように夫婦で合わせてお金を借りるというものですね。
メリットも多いですが、デメリットを知らず、考えずにペアローンを組むのは全くおすすめできません。詳しい事はまた別で記事を書きますが、簡潔に1番のデメリットをいえば、夫婦の収入を合算して審査出来ることです。
夫だけでは3,000万円しか借りられそうにない…。そんな時にペアローンで妻の収入も合算してみると、夫3,000万円/妻2,000万円、合計5,000万円の金額まで借りる事ができた!となるのがペアローンのメリットであり、最大のデメリットです。妻が妊娠や子育てで働けなくなった…というのは全く珍しい話ではなく、考えるべきライフプランです。その時に夫の収入だけで月々の支払いが出来るか?という事ですね。

◆ボーナス払い
コロナ禍で収入が減った方は実際に痛感したかと思いますが、基本的に会社のボーナスは業績に左右されますので、不況になればボーナスは出ない可能性があります。
ボーナス払いをあてにしていたのに、ボーナスが支給されなくては、支払う事ができなくなってしまいます。月々の支払いを抑えたいがために、ボーナス月に支払額を多くしてしまいがちですが、ボーナス払いの設定は極力やめておきましょう。

◆どの銀行で借りるか決め打ちする
住宅ローンは他のローンと比べると金利が低くなっています。とはいえ額が額なので0.1%金利が違うだけで総返済額が100万円以上変わったりします。銀行によって多少は金利も条件も違いますので、しっかり比較する事が大事です。
また、『以前家を買った友人が結構調べていて、その結果A銀行が1番金利が低かったから私もA銀行にする』というのもNGです。設定される金利もこまめに変化しますし、その人の利用状況によっても条件が変わったりします。必ず自分で調べて、自分で比較しましょう。3社くらいに絞って比較するのが良いかと思います。

何点か記載しましたが、それぞれ完全に悪という事ではありません。ペアローンのおかげで理想の家を建てる事ができたり、ボーナス払いを設定したおかげで月々貯金も生活もうまくやっていけているという方だって沢山います。
結局はローンの話なので、悪い部分を言えば、後先考えずに借り過ぎない事!という事に尽きます。
何も考えず借りるのと、内容を理解しデメリットを承知の上で借りるのでは全然違います。

今回の内容が誰かの参考に少しでもなればと思います。

03.住宅ローン借入額の目安を知る

こんにちは。自称S級建築士のTです。

 

今回は住宅ローンの話になります。数千万円の買い物なので、キャッシュで買える人は中々居ないのではないでしょうか?

その場合は住宅ローンを組むことになると思います。

 

マイホームのイメージがある程度湧いたら、次は自分がどれくらいお金を借りられるのかを理解しておくのが良いと思います。

 

超大雑把な目安にはなりますが、一般的に借入可能額は年収の7倍と言われています。

年収400万の人は借入可能額:約2,800万円

年収500万の人は借入可能額:約3,500万円

…のような感じです。

 

しかし実際にお金の面で何より大切なのは、いくら借りれるかではなく、いくらまでなら無理なく支払いができるかという事です。

銀行で仮審査をして、提示された金額をそのままフルで借りてしまっては生活が苦しくなる可能性があります。

 

当然ながら銀行も普通の会社で、お金を貸す事で利益を出す企業です。そのため自分達が儲かるために、より多くのお金を貸してこようとします。その話に素直に乗っかってしまっては、後々苦しむのは借りた本人です。

言い方を悪く言えば、借りた人たちが経済難で支払いができなくなり苦しんでしまっても知った事ではありません。なのでその人の年収データー等を元に、支払えるであろうギリギリのラインを算出して金額を提示してきます。そこを理解して金額は決めましょう。

 

ではいくらまでなら生活に困らず返済できるのか?金額は人によりますので、返済比率を重視してみましょう。

一般的にローンの返済比率は可処分所得の25%までに抑えましょうと言われています。

可処分所得とは、年収から税金や社会保険料を引いた、所謂手取りのお金の事です。

例を挙げてみます。

年収400万円の人の可処分所得はざっと310万円程です。返済比率25%なら、年間支払い額は77.5万円です(310万の25%)。月々の支払い額にすると64,600円程度です(77.5万÷12ヶ月)。

今は25%で計算していますが、銀行からの提示額は当然まだ上の額です。

 

返済比率30%を超えての借入は、やはり何が起こるかわからない事を考えると避けたい所です。あくまで無理なく支払いできるという所が1番意識すべきポイントです。

借りられる額と支払い可能な額は違うと頭に入れましょう。

 

ちなみに年収400万の人が可処分所得25%で収めようとした場合、借入額は約2,280万円です。

私の所感でも正直心許ないと感じますが、現実はこんな所なんです。

 

返済比率の話は住宅ローンだけに言える話ではないです。既に住宅ローン以外に、カーローンやその他ローンを組んでいるなら、当然それも含めます。

先ほどの年収400万の返済比率25%では、64,600円/月と記載しましたが、その他ローンで毎月30,000円支払っているとすれば、住宅ローンにあてられる金額は34,600円という事です。これでは頭金がない場合、流石に厳しそうですね。こんな人はその他ローンを返済してから住宅ローンを検討するのが理想ですが、住宅ローンの中には今現在のローンをまとめて住宅ローンに借り換える事ができるものもあります。

おススメする訳ではないのですが、いざと言う時の手段の一つとして選択肢にあるのもいいですね。

 

さてここまで簡単に住宅ローンの借入目安について話しました。ここまでみて、もう少し具体的にいくらまで借りれそうなのか知りたいな…けど銀行にわざわざ仮審査申込むほどでもないなぁ…という方、朗報です。

今はいろいろな住宅ローンを一括で比較し、それぞれの銀行で何%の確率で希望の額を借入できるか簡単に比較できるサイトがあります。

 

その名もモゲチェックです。

是非興味があれば↑のリンクから試してみてください。もちろんお金は一切掛かりませんし、私に何の見返りもありません。

無料会員登録する必要があり、頻度はそこまでないですがメルマガが来るようになります。その他は特に何もありません。

車の一括査定サイトのようにしつこい電話がかかってくる事もありません。

お試しでも本格的に考えている方でもとりあえずやってみる事をおすすめします。地銀の情報までは中々出てきませんが、メガバンクやネット銀行はほぼ網羅されています。

 

今回は住宅ローンの借入目安を知るという内容でした。住宅ローンについては多額のお金が関係するため、無知のまま進めると後々後悔する可能性も高くなります。

これからも住宅ローンについては何回か記事を書くと思いますので、今後も見てもらえれば嬉しいです。