自称S級建築士による理想の家づくり

理想の家を1回で建てましょう

08.賃貸か購入か

こんにちは。Tです。

本日は、たまご・にわとり論争の一つ、賃貸か購入かについて考えたいと思います。

 

結論から言うと、この話については答えはありません。個々のライフスタイルや状況により適した選択がありますし、最終的には自分が後悔してなければそれは周りが何と言おうと、それは正しい選択だったんです。但し後悔しないためにも浅はかにこの選択をしてはいけないと考えています。

 

◆賃貸の場合

賃貸のメリットは立地や広さ等、ある程度自由に選択できて、ライフスタイルに住まいを合わせやすいことです。

子どもが育ち盛りなら広い間取りの賃貸を、転勤になったら引っ越しを、近隣住民ガチャがハズレだったらまた引っ越しを…等、手間はかかるにしろ賃貸なので自由に引っ越しできます。

古い建物が嫌いな人は、常に築年数が新しいところに移り変わったりも出来ますね。費用の面では様々な条件により家賃は変わるものの、固定資産税や設備等の修繕にかかる費用がほぼないので、急な出費というのも少ないですね。

逆にデメリットは家賃を支払い続けているのに何も資産が残らない事です。ある意味これから死ぬまで毎月家賃を払い続けるのに手元に何も残らないのは少々勿体ないようにも感じますね。またこだわりがある方にとっては、賃貸では間取りや設備を決められません。更に極論は引っ越せばいいと言うものの、賃貸は隣人の生活音が伝わりやすいのでトラブルの元になりやすいです。賃貸の経験がある人は高確率で実体験があるのではないでしょうか。

 

◆購入の場合

家やマンションを購入するメリットは、賃貸の裏返しですが、自分の資産になる事です。完済すればその後は家賃がかかる事はありません。購入者に万が一のことがあった際に今後家賃を払わなくてもよくなる団信(団体信用生命保険)も強みです。家に関して自由にやりたいことができるのも購入で、土地があることで代々子孫に受け継いでいく事も可能になりますね。デメリットとしては、修繕費がかかることと隣人ガチャがハズレだった時は最悪です。

家は必ず劣化してきます。新築でも10年も経てば恐らく修繕する箇所が見えてくると思います。定期的にメンテナンスが各箇所必要になってくるので、想像以上の出費に苦しむ事もあると思います。隣人ガチャは先ほども記載しましたが、近隣住民はどんな人がくるかな?という事です。ハズレというのは自分にとってマイナスな人、気が合わない人が隣人となってしまった時です。我が家にまで騒音が伝わってくるとか、度々○○貸して!とかやたら敷居の低い人とか、気の合わない人が隣人でこの先一生の付き合いになると考えると嫌になりますね。分譲地はどうしても住宅が並ぶのでこういったトラブルもあり得ます。かといっていい場所は競争率も価格も高いですし、孤立した場所は立地条件が悪かったり…現実は中々難しいですね。

 

結局どっちがいいの?

前述の通り、どっちが絶対いいとは断言できません。各々のライフスタイルにもよりますし、将来不測の事態で家が無くなったり、はたまた家や土地の価値が急激に上がる事だって可能性はありますよね。ちなみに私の選択であれば、家を購入すると思います。

基本的にお金の面だけで比較すると、賃貸の方がいいですね。資産は残らないといえど、修繕にかかる費用もないですし、通常は築年数により家賃も安くなっていきます。購入はどんなに築年数が経っても、最初から最後まで一定額払わないといけませんね。なので一度は言われる営業マンの口説き文句『今の家賃と同じ額で家を建てられますよ』というのは罠です。家を建て、生活していくにはもっともっとお金が掛かりますので、そこを理解して安易に購入する事だけは辞めましょう。将来的には資産になるじゃん!という方もいますが、資産の面を気にするのであれば、元は取れないと思ってください。土地の価値は変動して上がる事も珍しくないですが、家の価値は基本的に上がりません。毎年毎年下がって、最終的な価値は0です。トータルコストが資産が〜〜というお金の面を重視する人は賃貸にしましょう。

しかし大金は使うとはいえ、家を買わないと得られない幸せってあるじゃないですか。私自身は色々あってそこを推したい派です。いやいやそんなにお金使うくらいなら差額分を別の幸せに使いたいという合理的な方は賃貸ですね。

 

いかがでしたでしょうか。今回も読んで頂き、ありがとうございました。